野底 武浩 (ノソコ タケヒロ)

Nosoko Takehiro

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職名

教授

科研費研究者番号

80183903

現在の所属組織 【 表示 / 非表示

  • 専任   琉球大学   工学部   工学科機械工学コース   教授  

取得学位 【 表示 / 非表示

  • 慶應義塾大学 -  工学博士  熱工学

  • 慶應義塾大学 -  工学修士  熱工学

職歴 【 表示 / 非表示

  • 1986年04月
    -
    継続中

      琉球大学 工学部 機械システム工学科 流体工学講座 教授  

研究キーワード 【 表示 / 非表示

  • 流動・熱物質移動工学,流れの遷移,太陽熱利用,海水淡水化・環境技術,海水濃縮技術

主たる研究テーマ 【 表示 / 非表示

  • Multiple-Effect Seawater Concentrater

  • Maritime Life Saving Still

  • Fluid Dynamics and Heat/Mass Transfer in Liquid Film

  • 多重効用海水濃縮器の開発

  • 海難救命用太陽熱海水淡水器具の開発

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論文 【 表示 / 非表示

  • 蒸気拡散式多重効用海水蒸発濃縮器の性能:-改良を施された45°傾斜の拡散距離5 mm,5段効用濃縮器-

    野底 武浩, 石川 正明, 水口 尚, 儀間 悟, 笠原 友宏

    日本海水学会誌 ( 日本海水学会 )  73 ( 5 ) 292 - 299   2019年 [ 査読有り ]

    掲載種別: 研究論文(学術雑誌)

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    加熱面(第一平板)を下方にして,水平から45°傾斜させた,実用器に近い寸法の蒸気拡散式5段効用海水蒸発濃縮器を製作し,性能試験を行った.第一平板の下面の1 m×1.6 mの面積は蒸気加熱され,その下流の0.52 m長さの領域は断熱されている.各平板の上面には,両面テープを用いて蒸発ウィックが貼り付けられており,各平板間の蒸気拡散距離は5 mmである.各蒸発ウィックを流下する海水は,樋により中央一箇所に集められて流出する.解析モデルに基づく理論値を用いて試験結果を評価した.得られた知見は次のようにまとめられる.①両面テープを用いた接着によって,親水性の低下を抑制しつつ,蒸発ウィックと平板の間における空気泡の形成を防止できた.②濃縮器内部の蒸発ウィックにおける蒸発量は,実験値が理論値より常に少なかった.③第一平板温度の上昇とともに,総蒸発量はほぼ直線的に増加した.第一平板温度75~96 ℃において,総蒸発量の測定値は2.4~5.8 g/sであり,理論値より平均して12 %低かった.④蒸発倍数は,第一平板温度の変化に対し顕著な変化は示さなかった.その測定値は2.7~3.5であり,平均して理論値より13 %低かった.

  • 非加熱蒸留部を有する拡散式多重効用蒸留器の数値解析

    野底 武浩, 車田 昌弥, 儀間 悟, 水口 尚

    日本海水学会誌 ( 日本海水学会 )  72 ( 2 ) 109 - 119   2018年 [ 査読有り ]

    掲載種別: 研究論文(学術雑誌)

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    蒸発倍率を向上させることを目的に,加熱蒸留部と非加熱蒸留部から構成される拡散式多重効用蒸留器を提案し,100 ℃で加熱される,加熱部と非加熱部の長さ比が1:1の10段効用蒸留器について,定常二次元のモデルを構築し数値解析を行った.各効用段の加熱部においては,蒸留の進行とともに溶液と凝縮水は昇温して蓄熱し,非加熱部においては放熱して温度を低下させ蒸留を継続させるとともに,溶液と凝縮水が持ち出す熱量を大幅に減少させた.この流出熱量の減少により,蒸発倍率は24 %向上した.総蒸発速度は,加熱蒸留部の長さを基準にすると50 %の向上,加熱部と非加熱部を合わせた長さを基準にすると25 %の低下であった.提案型蒸留器において,濃縮倍率を2倍から4倍に増加させた場合と,溶液の供給温度を30 ℃から60 ℃に上昇させた場合について数値解析を行い,濃縮倍率と供給温度の上昇により蒸発倍率がさらに向上することを示した.

  • 積層構造の多重効用海水蒸発濃縮器の性能予測 -減圧缶内において100℃以下で加熱される傾斜濃縮器-

    水口尚、儀間悟、野底武浩

    日本海水学会誌 ( その他の出版社 )   68 ( 3 ) 180 - 187   2014年06月 [ 査読有り ]

    掲載種別: 研究論文(学術雑誌)

  • 積層構造の多重効用海水蒸発濃縮器の性能 -拡散距離10mmの3段および4段効用の濃縮器-

    儀間悟、水口尚、野底武浩、押川渡、中野敦

    日本海水学会誌 ( その他の出版社 )   67 ( 5 ) 283 - 288   2013年10月 [ 査読有り ]

    掲載種別: 研究論文(学術雑誌)

  • 積層構造の多重効用海水蒸発濃縮器の性能予測 -自然対流蒸発による上面冷却の傾斜濃縮器-

    野底武浩、儀間悟、水口尚、松田昇一

    日本海水学会誌 ( その他の出版社 )   66 ( 4 ) 221 - 228   2012年08月 [ 査読有り ]

    掲載種別: 研究論文(学術雑誌)

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著書 【 表示 / 非表示

特許等知的財産 【 表示 / 非表示

  • 風と太陽熱による溶液の濃縮装置

    特願 特願2010-58346  (2010年02月25日)

    野底武浩

  • 太陽熱造水装置

    特開 3. 特許第4219804号  (2008年)

    野底武浩

  • 水溶液の濃縮装置

    特開 特許第4106350号  (2008年)

    野底武浩

科研費獲得情報 【 表示 / 非表示

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共同研究実施実績 【 表示 / 非表示

  • 風と太陽熱を効果的に利用する海水濃縮器の開発

    研究期間: 2010年  -  2010年 

    代表者: 野底武浩  資金配分機関: 公益財団法人ソルト・サイエンス研究財団

    直接経費: 1,000,000(円)  間接経費: 0(円)  金額合計: 1,000,000(円)

  • 簡易構造かつ高効率の多重効用・海水濃縮器の開発

    研究期間: 2008年  -  2008年 

    代表者: 野底武浩  資金配分機関: 公益財団法人ソルト・サイエンス研究財団

    直接経費: 850,000(円)  金額合計: 850,000(円)

  • 簡易構造かつ高性能の多重効用・海水蒸発濃縮器の開発

    研究期間: 2006年  -  2006年 

    代表者: 野底武浩  資金配分機関: 公益財団法人ソルト・サイエンス研究財団

    直接経費: 850,000(円)  金額合計: 850,000(円)