野入 直美 (ノイリ ナオミ)

Naomi Noiri

写真a

職名

准教授

科研費研究者番号

90264465

現在の所属組織 【 表示 / 非表示

  • 専任   琉球大学   人文社会学部   人間社会学科   准教授  

  • 併任   琉球大学   島嶼地域科学研究所   研究員  

取得学位 【 表示 / 非表示

  • 甲南大学 -  博士(社会学)  人文・社会 / 社会学

  • 立命館大学 -  社会学修士  社会学

職歴 【 表示 / 非表示

  • 1998年
    -
    2017年03月

      琉球大学 法文学部 助教授  

  • 2018年04月
    -
    継続中

      琉球大学 人文社会学部 准教授  

所属学会・委員会 【 表示 / 非表示

  • 1990年04月
    -
    継続中
     

    日本社会学会

  • 1994年04月
    -
    継続中
     

    日本移民学会

  • 1994年04月
    -
    継続中
     

    異文化間教育学会

  • 2020年04月
    -
    継続中
     

    日本オーラルヒストリー学会   広報委員長

  • 2001年04月
    -
    継続中
     

    Comparative and International Education Society

研究キーワード 【 表示 / 非表示

  • 沖縄引揚研究

  • アメラジアン研究

  • 海外沖縄ネットワーク

  • 離島フィリピン人結婚移民

研究分野 【 表示 / 非表示

  • 人文・社会 / 社会学

  • 人文・社会 / 地域研究

主たる研究テーマ 【 表示 / 非表示

  • 沖縄―奄美の境界変動と人の移動

  • 沖縄台湾引揚者の移動と社会関係

     概要を見る

    沖縄本島における台湾引揚者のインタビュー調査、浦添市史『移民史』編集・執筆、引揚者在外事実調査票を用いた沖縄台湾引揚者の社会移動の数量分析、那覇市歴史博物館所蔵の川平家資料を用いた沖縄台湾引揚者の文献調査、台湾における沖縄関連史跡の踏査を行っている。

  • 沖縄におけるアメラジアンの教育とアイデンティティ

     概要を見る

    NPOアメラジアンスクール・イン・オキナワの理事として運営にかかわりながら参与観察を行い、アメラジアンの子どもたちが出合い、支えあうコミュニティの形成と変容、母親たちの国際結婚と子育てをめぐる葛藤と交渉、米軍統治下の沖縄における「混血児」調査と支援の文脈をめぐる文献調査などを行っている。

  • 海外沖縄県系人のネットワークとアイデンティティ

     概要を見る

    5年に一度、沖縄県が開催する「世界のウチナーンチュ大会」の参加者を対象にアンケート調査を行い、海外在住の沖縄系の人びとのネットワークとアイデンティティを経年調査する。島嶼ハワイ型、大陸ブラジル・北米型という沖縄ネットワークの類型を抽出する。

  • 島嶼におけるフィリピン結婚移民の研究

     概要を見る

    沖縄県先島地域(宮古島・石垣島と周辺離島)および鹿児島県徳之島を調査フィールドとして、島嶼に結婚移住してきたフィリピン女性たちを対象としたアンケート調査、インタビュー調査を実施している。

論文 【 表示 / 非表示

  • 沖縄引揚者の「外地」経験 : 市町村史の体験記録を中心に

    野入直美

    移民研究 ( 沖縄移民研究センター )  ( 9 ) 123 - 149   2014年06月 [ 査読有り ]

    掲載種別: 研究論文(大学,研究機関紀要)

    関連する研究費コード: 科研22530553

  • 「日本型多文化共生社会」に沖縄は入っているか―米軍統治下の沖縄における『混血児』調査の文脈を中心に―

    野入直美

    異文化間教育 ( 異文化間教育学会 )  ( 44 ) 47 - 64   2016年08月 [ 査読有り ]

    掲載種別: 研究論文(学術雑誌)

  • 越境と地域アイデンティティ:沖縄県金武町を事例として

    野入 直美

    社会学評論 ( 日本社会学会 )  67 ( 4 ) 448 - 465   2016年 [ 査読有り ]

    掲載種別: 研究論文(学術雑誌)

     概要を見る

    本稿では, 沖縄本島中北部に位置する金武という地域に着目する. 金武町は, 沖縄の海外移民発祥の地であり, 沖縄の米軍基地の中でも危険度の高さで知られるキャンプ・ハンセンを抱える基地の町でもある.</p><p>金武はいかにして「海外雄飛の里」となり, また基地の町となったのか. 本稿では, 金武町における移民をめぐる地域アイデンティティの構築を, 移民送出期の歴史よりも戦後の地域再編成に着目して検討する. 沖縄の移民研究には, 戦後の沖縄社会が成り立ってきた過程の中に移民の議論を位置づけるものがほとんどない. 本稿では, 金武町の戦後の成り立ち, 地域アイデンティティの構築をめぐって, 移民と米軍基地がどのように関連しているのかを考察する. これは沖縄の移民を, 戦後の沖縄社会の成り立ちの中に位置づける試論である. また地域アイデンティティの議論に, 越境という要素を取り入れる試みでもある.</p><p>また, 本稿では, 戦前の金武村で暮らしたハワイ沖縄帰米2世と, 現代の金武町で育ったアメラジアンのライフヒストリーをとりあげる. 彼らの語りは, 移民送出期が終わった後の金武における多様な越境を照らし出す. 仲間勝さんと宮城アンナさんは, 2つの故郷を同時に生きる越境者として, 困難の中で仕事を立ち上げ, 模索を重ねて学んできた. そのとき, 彼らは期せずして, 地域アイデンティティの構築につながる関与を行っている. 本稿では, そのような関与に着目して越境者の生活史をとりあげる.

  • アメラジアンの子どもを育てるということ―日本人の母親によって経験された相互行為

    野入直美

    『異文化間教育』 ( 異文化間教育学会 )  ( 39 ) 33 - 50   2014年08月 [ 査読有り ]

    掲載種別: 研究論文(学術雑誌)

  • 【《UH・UR合同シシポジウム》報告】映像表象における沖縄の「アメラジアン」

    野入直美

    国際琉球沖縄論集 ( 琉球大学国際沖縄研究所 )  ( 2 ) 53 - 75   2014年12月

    掲載種別: 研究論文(研究会,シンポジウム資料等)

     概要を見る

    本報告では、アメラジアンがメディア表象の中でスティグマ化される客体であることを脱し、表象のイニシアティブを取り戻そうとする試みについて、アメラジアンスクール・イン・オキナワの中学生たちが制作したドラマ“Doubles World"" を用いて考察する。そのドラマは、マイノリティの子どもたちが体験してきた同化圧力の暴力性をリアルに描き出す一方で、ジェンダー化されたファンタジーによって牽引されている。マイノリティが表象におけるイニシアティブを回復するプロセスが、複数の権力関係やヘゲモニー葛藤をはらんだ複雑な相互行為であることが見いだせる。 (管理者追加)リポジトリ登録情報を移行しました。確認のうえ、加除修正をしてください。

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著書 【 表示 / 非表示

  • 沖縄のアメラジアンー移動とダブルの社会学的研究

    野入直美 ( 担当: 単著 )

    ミネルヴァ書房  2022年03月 ( ページ数: 362 )

    関連する研究費コード: 21HP5138

  • 沖縄-奄美の境界変動と人の移動 : 実業家・重田辰弥の生活史

    野入 直美 ( 担当: 単著 )

    みずき書林  2021年

  • 引揚・追放・残留―戦後国際民族移動の比較研究

    蘭信三,川喜田敦子,松浦雄介, 吉元元,西脇靖洋,佐原彩子,山本めゆ,坂田勝彦,野入直美,崔徳考,李淵植,中山大将 ( 担当: 分担執筆 , 担当範囲: 「引揚エリート」とは誰か―沖縄台湾引揚者の事例から )

    名古屋大学出版会  2019年12月 ( ページ数: 341 ,  担当ページ: p.214-241 )

    関連する研究費コード: 19H04357

     概要を見る

    本稿では、沖縄台湾引揚者の中に、日本帝国期の台湾経験をひとつの資源として、米軍統治下の沖縄において戦後社会の復興を担った、「引揚エリート」とも言うべき人びとがいることに着目し、『台湾関係人名簿』、「引揚者在外事実調査票」を用いた定量的分析と、川平朝申のライフヒストリーを用いた事例研究によって、能動的に戦後社会を担った新しい引揚者像を抽出した。

  • 帝国のはざまを生きる 交錯する国境、人の移動、アイデンティティ

    蘭信三 ​,竹田響 ,岡野翔太(葉翔太) ,山崎哲 ,孫片田晶 ​丁,智恵 ,松平けあき ,原佑介 .高榮蘭 ,坂部晶子 ,坂堅太 ,ニコラス・ランブレクト  ,西成彦 ,八尾祥平 ,松田利彦 ,朴裕河 ,玄武岩 ,権香淑 ,上水流久彦 ,泉水英計 ,福本拓 ​,八尾祥平 ,李正煕 ,塚瀬進 ,陳來幸 ,松田利彦 ( 担当: 共著 , 担当範囲: 湾生映画にみる植民地二世の記憶と表象 )

    みずき書林  2022年03月 ( ページ数: 728 ,  担当ページ: p.355-376 )

    関連する研究費コード: 国際日本研究所共同研究報告書;153

     概要を見る

    従来、〈帝国のはざまを生きる〉という視角は、帝国間の「敵対的な共犯関係という視点に象徴されるように、国際社会のパワー・ポリティクスという巨大な力のなかで生きざるをえない客体としての民衆(や小国)の苦しみを前景化しがちであった。もちろんその側面が重要であることは言うまでもない。だが、本書は、そのような〈帝国のはざま〉に規定される客体としての民衆の姿だけでなく、複数帝国のはざまでその巨大な力に翻弄されながらも、それに立ち向かい、あるいはすり抜ける主体としての民衆によって生きられる〈帝国のはざま〉という側面により注目する。 無理解や相互の齟齬は、人々のレベルだけでなく、国家としても同様であった。一九九〇年代の冷戦体制崩壊後の東アジアにおける「大東亜戦争」に関わる戦争責任や、「大日本帝国」の植民地責任をめぐる「歴史の再審」問題が多数問われながらも、日本という国家も社会も、その課題に適切に向き合うチャンスを生かしてこなかったのだ。

  • 帝国以後の人の移動 ポストコロニアリズムとグローバリズムの交錯点

    蘭信三, 外村大, 上田貴子, 田中隆一, 花井みわ, 李淵植, 山本千恵子, 熊谷佳子, 田村将人, 猪股祐介,坪田=中西美貴, 坂岡庸子, 野入直美, 森亜紀子, 松浦雄介, エヴェリナ・ブッハイム, 金静媛, 福本拓, 李海燕, 坂部晶子, 安岡健一, 大場樹精, 八尾祥平, 飯島真里子, 中山大将, 張嵐, 高橋朋子, 大久保明男 松田ヒロ子, 木下昭, 林英一, 高畑幸 ( 担当: 共著 , 担当範囲: 沖縄における台湾引揚者の特徴―引揚者在外事実調査票と県・市町村史の体験記録を中心に )

    勉誠出版  2013年03月 ( ページ数: 1000 ,  担当ページ: p.305-350 )

    関連する研究費コード: JSPS科研費25245060

     概要を見る

    本書は、(一)引揚げや送還という帝国崩壊後の人の再移動を中心としながらも、それ以降の冷戦期の人の移動や残留あるいは定住、そしてグローバル期の人の移動までを射程に収めることとした。 また、(二)帝国拡大期における中心地と周辺をめぐっての移動とともに、帝国の周辺同士の移動の実態はどのようであったかにも関心を拡げた。 それに、(三)帝国内の人口移動と日本内地から北米・南米・アジアへの移民とどのように関連していたのか、(四)そのような人口移動を促進した移民政策や植民政策はどのように展開され、それぞれがどのように連関し、矛盾していたのかにも関心を拡げた。 さらに、(五)戦後の旧帝国圏において帝国形成に伴って移住した人びとが、戦後の引揚げ、残留、定着後の当該社会でどのように包摂されあるいは排除されていったのか課題ともした。 最後に、(六)二〇世紀の東アジアの近代化・帝国化のなかで、いわゆる日本人、朝鮮人、中国人、ロシア人などの東北アジア諸民族の人の移動をより大きな、総合的な視点からあきらかにすることを最終的な課題とした。

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MISC(その他業績・査読無し論文等) 【 表示 / 非表示

  • 外国人の子ども白書

    荒牧 重人 編 榎井 縁 編 江原 裕美 編 小島 祥美 編 志水 宏吉 編 南野 奈津子 編 宮島 喬 編 山野 良一 編 野入直美

    外国人の子ども白書 ( 明石書店 )    313 - 313   2017年04月

     

  • 台湾への日本人の移動

    吉原和男ほか

    人の移動事典―日本からアジアへ・アジアから日本へ ( 丸善出版 )    32 - 33   2013年11月  [査読有り]

     

研究発表等の成果普及活動 【 表示 / 非表示

  • 移民と教育、Sessões de comunicação

    野入直美

    ⅩⅩⅦ ENPULLCJ & ⅩⅣ Congresso Internacional de Estodos Japoneses no Brasil  (Universidade Federal Fluminense, Campus Gragoatá, Rio de Janeiro)  2023年08月  -  2023年09月   

  • 台湾―沖縄引揚者の外地就学と戦後就労

    野入直美

    續-海洋亞洲的生活與移居(続・海域アジアの暮らしと移動)  (琉球大学)  2023年07月  -  2023年07月   

  • Web Transmission of Collective Memory on Covid-19

    NOIRI NAOMI

    ISA  (オンライン)  2021年02月  -  2021年02月   

  • 移民と教育

    野入直美

    日本移民学会年次大会  (神田外国語大学)  2023年06月  -  2023年06月   

  • 語りを紡ぐ

    野入直美,岡田林太郎,重田辰弥

    日本オーラルヒストリー学会シンポジウム「語りを一冊に編み上げるまでー野入直美『沖縄―奄美の境界変動と人の移動 実業家・重田辰弥の生活史』を手掛かりに」」  (上智大学)  2022年06月  -  2022年06月   

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学術関係受賞 【 表示 / 非表示

  • 第43回沖縄タイムス出版文化賞正賞

    2023年02月09日   沖縄タイムス   沖縄のアメラジアンー移動と<ダブル>の社会学的研究  

    受賞者: 野入直美

科研費獲得情報 【 表示 / 非表示

  • 戦後沖縄社会の再建と「引揚げエリート」―台湾・満洲の「専門職引揚者」を中心に

    基盤研究(B)

    課題番号: 19H04357

    研究期間: 2019年04月  -  2022年03月 

    代表者: 野入直美  研究分担者: 飯島真里子、佐藤量、蘭信三、西崎純代、菅野敦志、中村春菜、八尾祥平

    直接経費: 7,660(円)  間接経費: 2,280(円)  金額合計: 9,880(円)

     概要を見る

    本研究は、(1)引揚者が戦後の沖縄社会でどのように包摂され、いかなる階層に位置したか、(2)引揚者はどのような社会的役割を果たしたか、(3)「専門職引揚者」の社会移動は、他県でも見出せるパターンが沖縄で集約的に表れているのではないかということを、沖縄の台湾・満洲「引揚げエリート」を事例に解明し、(4)戦後沖縄社会を<引揚げ>という新しい視点からとらえなおす。 「引揚げエリート」とは、日本帝国圏の在住期から戦後にかけて、水平・上昇の社会移動を遂げ、沖縄の戦後再建を担った人びとを指す。その中心は、外地において教員、公官吏などの専門職に就き、その経験を資源として戦後を生きた「専門職引揚者」であった。

  • 米軍統治下の沖縄における奄美籍者の公職追放―「琉球人」から排除された者たちの移動

    基盤研究(C)

    課題番号: 00000000

    研究期間: 2022年04月  -  2025年03月 

    代表者: 野入直美 

    直接経費: 2,500,000(円)  間接経費: 750,000(円)  金額合計: 3,250,000(円)

  • 島嶼への結婚移住をめぐる比較研究-フィリピン人を中心に

    基盤研究(C)

    課題番号: 16K04073

    研究期間: 2016年04月  -  2019年03月 

    代表者: 野入 直美  研究分担者: 高畑 幸 静岡県立大学, 国際関係学部, 准教授 (50382007) 永田 貴聖 国立民族学博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 機関研究員 (80551093)

    直接経費: 3,300,000(円)  間接経費: 990,000(円)  金額合計: 4,290,000(円)

     概要を見る

    徳之島のフィリピン人の文化継承は、カトリックは幼い頃に実践されているが、限定的であることが明らかとなった。介護労働については、現在40 ~50代の女性で日本人男性と結婚し、2010年のホームヘルパー2級講座が、彼女らが介護職に就く契機となっており、受講者のすべてが介護職に残っているわけではないが、介護が社会保険に加入できる職であることが自分の老後にメリットがあると自覚していることがうかがわれた。 済州島の教会には、結婚移民、移住労働者、留学生が集っている。NANPHILは非宗教のグループとして複数の移民支援組織と関わり、カトリック系と非カトリック系が機能分担していることが明らかになった。

  • 沖縄・先島地域のトランスナショナルな移動と社会関係-フィリピン人女性を中心に-

    基盤研究(C)

    課題番号: 00000000

    研究期間: 2013年04月  -  2016年03月 

    代表者: 野入 直美  研究分担者: 高畑 幸

    直接経費: 3,300,000(円)  間接経費: 4,290,000(円)  金額合計: 990,000(円)

     概要を見る

    フィリピン人女性の移動、定住とネットワーク化において、日本本土の大都市圏のフィリピン人と比較した場合の島嶼型の特徴は、人口規模の小ささ、相互扶助と親睦関係の緊密さ、移動の経緯および属性における同質性の高さ、多文化共生や外国人支援などの文脈が地域にないこと、フィリピン女性自身によって能動的に編み出されたユニークなネットワークが見いだされることである。大都市圏との共通点としては、興行ビザによる入国・結婚による定住がひとつのパターンとして見いだせることと、カトリック教会の重要性が挙げられる。

  • 沖縄における引揚体験の記憶と意味の構築 -台湾、満州、南洋群島、フィリピンを中心に

    基盤研究(C)

    課題番号: 22530553

    研究期間: 2010年04月  -  2013年03月 

    代表者: 野入 直美  研究分担者: 蘭 信三 上智大学, 外国語学部, 教授 (30159503) 飯島 真里子 上智大学, 外国語学部, 准教授 (10453614)

    直接経費: 3,200,000(円)  間接経費: 960,000(円)  金額合計: 4,160,000(円)

     概要を見る

    フィリピン、台湾、旧南洋群島、満州からの沖縄引揚者の研究は、3年間の研究成果を『移民研究』第9号(2013年刊行予定)の特集として発表すべく、現在、原稿の最終とりまとめ作業を行っている。 フィリピン引揚者については、沖縄社会における引揚者の戦没者に対する慰霊に関する調査として、沖縄県立平和記念公園内ダバオ之塔で行われる慰霊祭の参与観察と参加者へのインタビューを行った。それにより、慰霊祭が始まった1960年末と現在の慰霊の形、目的、内容、参加者の変遷を明らかにした。また、成果報告を発表するにあたり、戦没者慰霊に関する先行研究(国内外)の動向を調査し、本テーマの位置づけを再検討した。 台湾引揚者については、沖縄県内で刊行された『那覇女性史』や『近代沖縄女性史』などの女性史移住先の台湾の記載は非常に少なく、ほとんど視野に入っていないことを踏まえ、それを補うために市町村誌史の蒐集、整理とともに、台湾経験者およびその家族へのインタビュー調査を行った。 旧南洋群島引揚者については、「旧南洋群島から沖縄へ引揚げた人々の移民経験・戦争体験および戦後経験とはいかなるものだったのか」を、帝国圏他地域からの引揚者の経験と比較検討しつつ明らかにすることを目的とし、これまでに沖縄本島と宮古諸島伊良部島で行った旧南洋群島引揚者149名への聞き取り調査で得られた音声データを文字資料化し、県史・市町村史に掲載された旧南洋群島引揚者の証言と比較・検討した。さらに、この作業によって明らかにされた旧南洋群島引揚者の経験と、他帝国圏から沖縄へ引揚げた人々の経験がどのように共通し、異なるのかを検討した。

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その他研究費獲得情報 【 表示 / 非表示

  • 沖縄―奄美の境界変動と人の移動 実業家・重田辰弥の生活史

    研究費種類: 学内助成(後援会・財団含む)  参画方法: 研究代表者

    研究種別: 研究助成  事業名: 琉球大学研究成果(学術図書刊行)公開促進経費

    研究期間: 2020年04月  -  2021年03月 

    代表者: 野入直美  資金配分機関: 琉球大学

  • NPO施設アメラジアンスクール・イン・沖縄における多文化教育の成果と共生社会の発展に向けた提言(旭硝子財団研究助成金)

    研究費種類: 財団・社団法人等の民間助成金  参画方法: 研究代表者

    研究種別: 研究助成  事業名: 旭硝子財団人文社会科学系研究奨励

    研究期間: 2008年  -  2008年 

    代表者: 野入直美  資金配分機関: -

    直接経費: 1,000,000(円) 

  • アメラジアンスクール・イン・オキナワにおける青少年健全育成を目的としたビデオワークショップ事業

    研究費種類: 財団・社団法人等の民間助成金  参画方法: 研究代表者

    研究種別: 研究助成  事業名: マツダ財団青少年健全育成関係研究助成

    課題番号: 09SK-033

    研究期間: 2009年04月  -  2010年03月 

    代表者: 野入直美  資金配分機関: マツダ財団

    直接経費: 800,000(円) 

  • アメラジアンの子どもたちの生活権保障のための総合計画

    研究費種類: 財団・社団法人等の民間助成金  参画方法: 研究代表者

    研究種別: 研究助成  事業名: 俱進会特定助成

    研究期間: 2001年04月  -  2002年03月 

    代表者: 野入直美  資金配分機関: 公益財団法人俱進会

  • アメラジアンの子どもたちの生活権保障のための総合計画II

    研究費種類: 公的研究費(省庁・独法・大学等)  参画方法: 研究代表者

    研究種別: 研究助成  事業名: 財団法人俱進会特定助成

    研究期間: 2002年04月  -  2003年03月 

    代表者: 野入直美  資金配分機関: 財団法人俱進会

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共同研究実施実績 【 表示 / 非表示

  • 東アジアのポストコロニアル経験を聞き取るー日韓台オーラルヒストリーの比較研究

    研究期間: 2018年04月  -  継続中 

    代表者: 蘭信三 

  • 二〇世紀東アジアをめぐる人の移動と社会統合に関する総合的研究

    研究期間: 2013年10月  -  2018年03月 

    代表者: 蘭信三 

  • 日本帝国崩壊後の人口移動と社会統合に関する国際社会学的研究

    研究期間: 2008年04月  -  2011年03月 

    代表者: 蘭信三 

  • 越境的ネットワークの発展と拡散に関する社会心理学的研究

    研究期間: 2013年04月  -  2018年03月 

    代表者: 加藤潤三 

  • 多文化社会の排除と包摂の論理:ハワイにおける文化創生をめぐる民族間交渉と戦略

    研究期間: 2011年04月  -  2014年03月 

    代表者: 白水繁彦 

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担当授業科目(学内) 【 表示 / 非表示

  • 2022年度  多文化共生の社会学  実験・実習・実技

  • 2022年度  社会学実習  実験・実習・実技

  • 2021年度  沖縄近現代史  講義

  • 2021年度  働くこととつながることの社会学  実験・実習・実技

  • 2023年度  卒業研究  演習

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学外の社会活動(高大・地域連携等) 【 表示 / 非表示

  • NPOアメラジアンスクール・イン・オキナワ理事

    2004年04月
    -
    継続中

     概要を見る

    NPOアメラジアンスクールの理事として、自治体・政府関係者との折衝、広報、理事会運営化などを行っている。

  • 人間文化研究機構プロジェクト評価委員会評価部会委員

    2022年12月
    -
    2024年05月

  • 沖縄県SDGs専門部会People委員

    沖縄県 

    2021年12月
    -
    2022年03月

  • ICU 「琉球からの声を聴く2」

    ICU  沖縄のアメラジアンーアメラジアンスクールの過去・現在・未来 

    2021年05月
     
     

  • ENGAGEASIA Special Webinar Series

    ENGAGEASIA  The Past and Future of the AASO 

    2020年10月
     
     

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