金城 英雄 (キンジョウ ヒデオ)

KINJO HIDEO

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職名

助教

科研費研究者番号

80931873

現在の所属組織 【 表示 / 非表示

  • 専任   琉球大学   病院   助教  

取得学位 【 表示 / 非表示

  • 富山医科薬科大学 -  学士  医学科

論文 【 表示 / 非表示

  • 経皮的椎弓根スクリュー(PPS)による脊椎後方固定術を行った化膿性脊椎炎症例の検討

    藤本 泰毅, 島袋 孝尚, 山川 慶, 金城 英雄, 津覇 雄一, 大城 裕理, 當銘 保則, 西田 康太郎

    整形外科と災害外科 ( 西日本整形・災害外科学会 )  73 ( 2 ) 219 - 222   2024年03月

    掲載種別: 研究論文(学術雑誌)

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    <p>【はじめに】当科では,保存療法に難渋する化膿性脊椎炎に対して,まず侵襲の少ない後方固定術を行い,感染コントロールが不十分もしくは骨欠損が大きいようであれば前方掻爬固定術を追加する方針としている.2018年から2023年に経皮的椎弓根スクリュー(percutaneous pedicle screw: PPS)を用いて外科的に治療した化膿性脊椎炎8例を経験したので報告する.【方法】症例は全例男性,年齢は平均63.0歳,追跡期間は平均17.6か月,手術前の待機日数は平均67.4日であった.6例に既往症(糖尿病3例,肝硬変,悪性腫瘍各2例,関節リウマチ1例)があった.【結果】手術は全例でPPSを使用した脊椎後方固定術が行われた.CRP正常化までの期間は術後平均25.8日であった.最終経過観察時,感染コントロール目的の追加手術はなかった.【まとめ】本研究では比較的早期に感染所見が改善した.PPSによる後方固定術は化膿性脊椎炎の治療に有効であると考えられる.</p>

  • ハイブリット手術室を使用したコンピューター支援下におけるsacral alar iliac(SAI)スクリューの精度

    金城 英雄, 島袋 孝尚, 山川 慶, 藤本 泰毅, 大城 裕理, 津覇 雄一, 當銘 保則, 西田 康太郎

    整形外科と災害外科 ( 西日本整形・災害外科学会 )  72 ( 3 ) 380 - 383   2023年09月

    掲載種別: 研究論文(学術雑誌)

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    <p>【はじめに】脊椎手術において3DフラットパネルCアームとナビゲーションシステムを組み合わせて挿入したsacral alar iliac(SAI)スクリューの精度を評価した.【対象と方法】対象はSAIスクリューを挿入した38例(男性11例,女性27例),平均年齢53.4歳(11~84歳)であった.スクリュー挿入前にマーカーを刺入しCアームで確認挿入した19例(C群)と,術中CTとナビゲーションシステムを併用した19例(N群)を比較した.【結果】両群で合計73本のSAIスクリューを挿入した.スクリュー位置確認のため術中および術後3Dスキャンが施行された.穿孔率について,C群は11.4%(4/35本),N群は5.2%(2/38本)であった.いずれも皮質骨から2mm以内で,スクリューの先端は骨内で血管損傷や神経損傷はなかった.【考察】3DフラットパネルCアームとナビゲーションシステムの併用はSAIスクリューの精度向上に有用と思われた.</p>

  • Hip-Spine Syndromeに対して脊柱矯正術後に人工股関節置換術を行った一例

    仲宗根 哲, 山川 慶, 翁長 正道, 島袋 孝尚, 金城 英雄, 伊藝 尚弘, 與那嶺 隆則, 西田 康太郎

    整形外科と災害外科 ( 西日本整形・災害外科学会 )  72 ( 2 ) 271 - 274   2023年03月

    掲載種別: 研究論文(学術雑誌)

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    <p>症例:65歳女性.5年前から腰痛のため歩行が困難であった.2年前に近医を受診し,Hip Spine Syndromeと診断され,当院紹介された.単純レ線像ではcobb角33°(L1-L4),LL(lumbar lordosis)-15°の脊柱後側彎変形および左変形性股関節症を認めた.立位で骨盤は20°以上後傾し,キャスターでの歩行は100 mが限界であった.1年前に成人脊柱変形に対して第8胸椎~骨盤までの多椎間TLIFを併用した後方矯正固定術を行い,腰痛および左股関節痛が改善し,杖歩行が可能となった.しかし,徐々に左股関節痛が増強し,10カ月前に仰臥位前方アプローチ(DAA)にてDual mobility cupを用いた人工股関節置換術(THA)を行った.術翌日よりリハビリテーションを行い,術後3週で自宅退院した.現在,腰痛,左股関節痛なく,独歩可能で,脱臼は認めていない.考察:成人脊柱変形矯正後の変形性股関節症に対してDAAによる脱臼抵抗性のあるDual mobility cupを用いたTHAは有用であると思われた.</p>

  • 脊椎手術における硬膜切開後の頭痛は低髄圧脳症によるものなのか?

    深瀬 昌悟, 島袋 孝尚, 金城 英雄, 山川 慶, 大城 裕理, 當銘 保則, 西田 康太郎

    整形外科と災害外科 ( 西日本整形・災害外科学会 )  72 ( 2 ) 239 - 241   2023年03月

    掲載種別: 研究論文(学術雑誌)

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    <p>【はじめに】脊椎手術において特に硬膜切開・縫合をした際の重篤な合併症の一つとして遠隔性頭蓋内出血が知られており,術後の頭部画像評価の重要性が認識されている.今回,硬膜処置を行った症例に対し,症状の有無にかかわらず術後に頭部MRIを評価したので報告する.【対象および方法】2019年7月~2022年2月の期間で硬膜処置を行った23症例を対象に,頭部MRI異常所見の有無,頭部症状および四肢神経症状の変化を調査した.男性8例,女性15例,平均年齢57.8歳(25~86歳)であった.【結果】頭部MRIで,硬膜下血種を5例(20.8%),脳梗塞2例(8.3%),悪性腫瘍の脳転移1例(4.2%)をそれぞれ認めた.術前認めなかった頭痛を8例(33.3%),悪心嘔吐を7例(29.2%)に認めた.硬膜下血種を呈した5例中4例に頭痛を認めた.術後意識障害や四肢神経症状悪化を呈した症例はなかった.【考察】硬膜処置した手術に際して,頭部MRIは重篤な合併症を回避するために有用であると考えられた.</p>

  • 凍結同種保存骨移植を脊椎固定術へ使用した経験

    金城 英雄, 島袋 孝尚, 山川 慶, 深瀬 昌悟, 大城 裕理, 當銘 保則, 西田 康太郎

    整形外科と災害外科 ( 西日本整形・災害外科学会 )  72 ( 1 ) 123 - 127   2023年03月

    掲載種別: 研究論文(学術雑誌)

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    <p>【はじめに】当科では,2010年から股関節手術で採取した大腿骨頭を用いて同種骨移植を行っている.本研究の目的は,脊椎手術における同種骨移植の有用性を検討することである.【方法と対象】2016~2017年に脊椎固定術に同種骨を使用した12例中,術後6ヵ月以上経過観察可能であった10例を検討した.男性4例,女性6例,手術時平均年齢48.7歳(4~76歳),経過観察期間は48.1ヵ月(9~68ヵ月)であった.【結果】手術部位は頚椎が5例,胸椎が1例,腰椎が4例であった.術式は,脊椎後側方固定術が7例,腰椎椎体間固定,腫瘍掻爬後骨移植が各々1例であった.骨癒合を確認できた症例は5例(50%)であった.癒合不全による再手術は2例(20%)あったが移植部異常反応や感染は認めなかった.【まとめ】同種骨は骨伝導能を有するものの,骨形成能・骨誘導能がほとんどないため,単独使用では確実な骨癒合が得られない可能性もある.自家骨や骨髄液を混合するなど工夫が必要と考えられる.</p>

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