論文 - 西田　康太郎

野球のプレー中に受傷した距骨脱臼骨折の1例

東江 拓海, 上原 史成, 島袋 全志, 渡慶次 学, 西田 康太郎

整形外科と災害外科 ( 西日本整形・災害外科学会 )  70 ( 3 ) 578 - 581   2021年09月 [ 査読有り ]

掲載種別: 研究論文（学術雑誌）

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<p>【はじめに】距骨脱臼骨折は稀な外傷であるが，距骨無廃性骨壊死，距骨下関節症等の合併症のため，治療困難な骨折の一つである．今回我々は，距骨脱臼骨折の1例を経験したので報告する．【症例】30歳男性．野球の試合中，捕球の際に味方選手と接触し右足を蹴られて受傷．受傷翌日に当院を受診し，右距骨脱臼骨折（Hawkins typeⅢ）と診断された．同日観血的整復固定術を行った．術後早期から可動域訓練を開始し，術後12週から部分荷重を開始した．術後1年2か月でHawkinsの改変評価基準でexcellent，JSSF ankle/hindfoot scaleは73点，SAFE-Q scoreは合計584点であった．距骨無廃性骨壊死，距骨下関節症は認めなかった．野球のプレーにも復帰した．【まとめ】稀な距骨脱臼骨折を経験した．術後1年2か月で良好な結果が得られた．今後も慎重な経過観察を要する．</p>

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術後プロレスラーに復帰したC5/6高位神経鞘腫の一例

金城 英樹, 勢理客 ひさし, 比嘉 勝一郎, 屋良 哲也, 西田 康太郎

整形外科と災害外科 ( 西日本整形・災害外科学会 )  70 ( 3 ) 382 - 385   2021年09月 [ 査読有り ]

掲載種別: 研究論文（学術雑誌）

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<p>【要旨】症例：45歳　男性　職業：プロレスラー　主訴：両側中指・示指の痺れ，右肩甲骨内側部痛および大胸筋・上腕三頭筋の左右差当科受診3カ月前から生じた上記症状を主訴に近医から精査加療目的に当院へ紹介受診となった．深部腱反射の減弱・亢進はなく，筋力は正常，神経根症状誘発テストも陰性だった．MRIではC6高位脊柱管内右側にT1WIで低輝度，T2WIで等輝度，Gdでほぼ均一に造影される楕円状の占拠性病変を認めた．症状の改善がみられなかったことから手術を行った．右C6椎弓切除および右C5，7部分椎弓切除を行い，椎間関節内側1/4を切除し脊柱管内に達した．発生源と考えられたC6神経根の腹側糸を温存し腫瘍は全切除（核出術）した．病理所見では，神経鞘腫と矛盾しない所見だった．術後半年でプロレスラーに復帰したが，右大胸筋の萎縮による左右のバランスに悩んでいた．その後，大胸筋の萎縮も漸次改善し，術後3年の段階で現役のプロレスラーとして活躍している．</p>

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当院における骨原発Langerhans cell histiocytosisの検討

石川 樹, 當銘 保則, 大城 裕理, 青木 佑介, 山城 正一郎, 西田 康太郎

整形外科と災害外科 ( 西日本整形・災害外科学会 )  70 ( 4 ) 765 - 768   2021年09月

掲載種別: 研究論文（学術雑誌）

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<p>【はじめに】当院での骨原発Langerhans cell histiocytosis（LCH）の単一病変（Single system single site: SS-s）と多発病変（Single system multi-site: SS-m）の診断と予後に有用な因子に関して調査した．【対象と方法】2004年1月から2020年1月までに当院で診断された骨原発LCH 14例を対象とした．評価項目は年齢，性別，発生部位，CRP値，FDG-PETのSUVmax値，腫瘍体積とした．統計はStudent t検定とカイ二乗検定を使用した．【結果】SS-sは10例（男性8例），SS-mは4例（男性2例）で，平均観察期間は40ヵ月であった．発生部位は頭蓋骨と脊椎に多く，SS-sとSS-mの平均年齢は各々9.0歳と5.0歳，平均CRP値（mg/dL）は0.71と0.5，平均SUVmax値は8.7と9.8，平均腫瘍体積（mm3）は3353.4と4694.1であった．2群間で有意な因子を認めなかった．診断後5ヵ月でSS-sの1例に再発を認めたが，化学療法で寛解した．最終観察時，全例で寛解を維持していた．【考察】本研究では1例で再発を認め，慎重な経過観察を要すると考えられた．SS-sとSS-mの2群間の診断に有用な因子を認めず，両者の鑑別にはFDG-PETなどの全身検索が必要であると考えられた．</p>

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広範囲脊柱管狭窄および黄色靭帯骨化症を合併した軟骨無形成症の1例

山川 慶, 金城 英雄, 島袋 孝尚, 西田 康太郎

整形外科と災害外科 ( 西日本整形・災害外科学会 )  70 ( 4 ) 813 - 817   2021年09月

掲載種別: 研究論文（学術雑誌）

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<p>我々は広範囲脊柱管狭窄および黄色靭帯骨化症を合併した軟骨無形成症の1手術例を経験した．症例は42歳女性で主訴は両下肢の筋力低下としびれである．神経学的所見では両側大腿後面から下腿外側のしびれ，前脛骨筋，長母趾伸筋でMMT 1と著明な低下，両側膝蓋腱，アキレス腱反射の減弱を認めた．画像所見ではMRIでTh10/11，L1/2，2/3，3/4，4/5に脊柱管狭窄を認め，CTでTh10/11に黄色靭帯骨化を認めた．術式はTh10/11に対し椎弓切除術を，L1/2-L4/5に対し棘突起縦割式後方除圧術を行った．L4/5は腰椎の過前弯と骨盤前傾により術野が非常に深く除圧に難渋した．術後3日目，ドレーン抜去後の硬膜外血腫による下肢の痺れの増悪を認めたが術後2週目で改善した．下肢筋力に関して術後6ヵ目の時点では明らかな改善は得られていない．今後，脊柱変形に注意して経過を観察する必要がある．</p>

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尺骨遠位端骨折後に前腕回旋障害を来した3例

大中 敬子, 普天間 朝上, 米田 晋, 西田 康太郎

整形外科と災害外科 ( 西日本整形・災害外科学会 )  70 ( 3 ) 426 - 429   2021年09月

掲載種別: 研究論文（学術雑誌）

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<p>【対象と方法】症例は3例（男性2例，女性1例）。手術時年齢は17，18，61歳。診断は尺骨茎状突起偽関節2例，尺骨頭骨折変形治癒1例（橈骨遠位端骨折合併1例）であった．回旋障害の機序，尺骨茎状突起骨片の転位量，手術内容，可動域，疼痛を調査した．【結果】尺骨茎状突起は基部骨折2例，基部から骨端部骨折1例で，全例に尺骨頭の背側亜脱臼を認めた．また，1例では尺骨頭関節面の変形も合併していた．転位量は2.5，2.7，5.0mmであった．手術は，全例でTFCC深層の整復を行った．尺骨頭関節面の変形を合併した1例では，尺骨頭関節面の矯正を追加した．可動域は，術前主に回外制限を認めたが，術後回内外ともに改善した．疼痛は全例で改善した．【考察】TFCC深層が付着した骨片の転位癒合による前腕回旋軸の変位のため回旋障害をきたしたと考えた．1例は尺骨頭関節面の変形も一因となった．尺骨茎状突起骨片の転位量とDRUJの不安定性を3D-CTのaxial像で評価した．</p>

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変形性肩関節症に対して人工肩関節置換術を施行し8年以上経過した2例

津覇 雄一, 山口 浩, 当真 孝, 呉屋 五十八, 森山 朝裕, 大湾 一郎, 西田 康太郎

整形外科と災害外科 ( 西日本整形・災害外科学会 )  70 ( 3 ) 565 - 569   2021年09月

掲載種別: 研究論文（学術雑誌）

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<p>症例1.84歳，女性．誘因なく両肩関節痛出現．肩関節可動域（以下ROM）（右/左）は屈曲80/115度，外旋10/25度，内旋S/L1レベル，X線像で変形性関節症を認め，日本整形外科学会肩関節治療成績判定基準（以下JOAスコア）は36点．16年前左側，8年前右側に人工肩関節全置換術（以下TSA）施行．93歳診察時（左側16年，右側8年経過），ROMは屈曲125/115度，外旋45/35度，内旋L1/L1レベル，X線像でルースニングを認めず，JOAスコアは84点．症例2.83歳，女性．誘因なく左肩関節痛出現．ROMは屈曲140/70度，外旋60/20度，内旋T10/Sレベル，X線像で変形性関節症を認め，JOAスコアは39点．TSAを施行．91歳診察時（8年経過），X線像でルースニングを認めないが，右側は腱板断裂関節症へ進行，ROMは屈曲50/125度，外旋10/35度，内旋T12/T12レベル，JOAスコアは81点．我々が経験した2例3肩は，TSAを施行し8年以上経過しても合併症の出現なくROM，JOAスコアも比較的良好なことから，TSAは高齢者に有用な手術と考えられた．</p>

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特集 外来で役立つ　足部・足関節の超音波診療 足部・足関節の外来超音波治療

屋比久 博己, 西田 康太郎, 熊井 司

臨床整形外科 ( 株式会社医学書院 )  56 ( 8 ) 1069 - 1075   2021年08月 [ 査読有り ]

掲載種別: 研究論文（学術雑誌）

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視座 遺伝子治療リバイバル

西田 康太郎

臨床整形外科 ( 株式会社医学書院 )  56 ( 8 ) 975 - 975   2021年08月 [ 査読有り ]

掲載種別: 研究論文（学術雑誌）

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【外来で役立つ　足部・足関節の超音波診療】

屋比久博己(琉球大学大学院医学研究科 整形外科学講座), 西田康太郎, 熊井司:

足部・足関節の外来超音波治療 臨床整形外科     2021年08月 [ 査読有り ]

掲載種別: 研究論文（学術雑誌）

側臥位THAにおけるデバイス固定のための腸骨スクリュー挿入メカニカルナビゲーションの検討

仲宗根 哲(琉球大学 整形外科), 石原 昌人, 翁長 正道, 平良 啓之, 西田 康太郎, 高江洲 美香

Hip Joint     2021年08月 [ 査読有り ]

掲載種別: 研究論文（学術雑誌）

高齢者の大腿骨ステム周囲骨折Vancouver Type B1に対する骨接合術の治療経験

高江洲 美香(中部徳洲会病院), 仲宗根 哲, 石原 昌人, 翁長 正道, 平良 啓之, 西田 康太郎

Hip Joint     2021年08月 [ 査読有り ]

掲載種別: 研究論文（学術雑誌）

大腿骨頸基部骨折に対する髄内釘と前方支持スクリューを用いた手術成績

今井 さくら(中部徳洲会病院 整形外科), 高江洲 美香, 大槻 健太, 池間 正英, 仲宗根 哲, 西田 康太郎

骨折     2021年08月 [ 査読有り ]

掲載種別: 研究論文（学術雑誌）

Veno-accompanying artery fasciocutaneous flaps following wide excision of soft tissue tumors in the lower legs

Yusuke Aoki, Yasunori Tome, Hiromichi Oshiro, Masaki Kinjo, Hirotaka Okubo, Motoko Nakasone and Kotaro Nishida

Journal of Orthopaedic Science in Press     2021年07月 [ 査読有り ]

掲載種別: 研究論文（学術雑誌）

Combination of CDK4/6 and mTOR Inhibitors Suppressed Doxorubicin-resistant Osteosarcoma in a Patient-derived Orthotopic Xenograft Mouse Model: A Translatable Strategy for Recalcitrant Disease

HIROMICHI OSHIRO, YASUNORI TOME, KENTARO MIYAKE, TAKASHI HIGUCHI, NORIHIKO SUGISAWA, FUMINORI KANAYA, KOTARO NISHIDA and ROBERT M. HOFFMAN

Anticancer Research     2021年07月 [ 査読有り ]

掲載種別: 研究論文（学術雑誌）

Combination of CDK4/6 and mTOR Inhibitors Suppressed Doxorubicin-resistant Osteosarcoma in a Patient-derived Orthotopic Xenograft Mouse Model: A Translatable Strategy for Recalcitrant Disease.

Oshiro H, Tome Y, Miyake K, Higuchi T, Sugisawa N, Kanaya F, Nishida K, Hoffman RM

Anticancer research ( Anticancer Research )  41 ( 7 ) 3287 - 3292   2021年07月 [ 査読有り ]

掲載種別: 研究論文（学術雑誌）

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  PubMed

Reconstruction of the elbow using pedicle joint freezing after wide excision for soft tissue sarcoma: A case report.

Hashimoto Y, Tome Y, Oshiro H, Aoki Y, Maehara H, Nishida K

Molecular and clinical oncology ( Molecular and Clinical Oncology )  14 ( 6 ) 115   2021年06月 [ 査読有り ]

掲載種別: 研究論文（学術雑誌）

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  PubMed

尺骨茎状突起骨折を伴う橈骨遠位端骨折に対する術中DRUJ不安定性評価の有用性

大槻 健太(中部徳洲会病院 整形外科), 高江洲 美香, 宮田 佳英, 仲宗根 素子, 仲宗根 哲, 西田 康太郎

骨折     2021年05月 [ 査読有り ]

掲載種別: 研究論文（学術雑誌）

An mTOR and VEGFR inhibitor combination arrests a doxorubicin resistant lung metastatic osteosarcoma in a PDOX mouse model.

Oshiro H, Tome Y, Miyake K, Higuchi T, Sugisawa N, Kanaya F, Nishida K, Hoffman RM

Scientific reports ( Scientific Reports )  11 ( 1 ) 8583   2021年04月 [ 査読有り ]

掲載種別: 研究論文（学術雑誌）

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  PubMed

左大腿骨遠位骨肉腫治療後の脚長差に対して脚延長術を施行した1例

山中理菜（友愛医療センター整形外科）,神谷武志,西川正修,西田康太郎

日本創外固定・骨延長学会雑誌     2021年04月 [ 査読有り ]

掲載種別: 研究論文（学術雑誌）

Oral-recombinant Methioninase Converts an Osteosarcoma from Docetaxel-resistant to -Sensitive in a Clinically-relevant Patient-derived Orthotopic-xenograft (PDOX) Mouse Model

Yusuke Aoki, Yasunori Tome, Nathaniel F Wu, Jun Yamamoto, Kazuyuki Hamada, Qinghong Han, Michael Bouvet, Kotaro Nishida, Robert M Hoffman

Anticancer Research     2021年04月 [ 査読有り ]

掲載種別: 研究論文（学術雑誌）